転職に強い職種、分野であることを重視した就活を

私が学生時代に行っていた就職活動では、まず終身雇用で安定した収入を得られることを第一に重視していました。 従って応募するのはメーカー系や金融系といった長期に渡っての事業展開が見込める手堅い企業ばかりでした。

そのような企業は当然就活生の間でも大変人気があり、激戦の中なかなか内定がもらえないという厳しい日々が続きました。 結局在学中には内定がもらえず、一年の就職浪人を経て、世間的に認知度が高くはないものの業界トップのシェアを持つ中小メーカーへの就職が決まりました。

ところが、就職から3年が経った頃に縁あって結婚することになりました。 相手は隣県に勤務しており結婚後も共働きを続けるつもりでいたのですが、その矢先に結婚相手の海外出向が決まったのです。 出向は2年の予定でしたが状況により延長する可能性があるということ、手当の関係で同行しなければ生活が苦しくなるということから、悩みに悩んだ末私が退職することを選びました。 私は女性なので、子どもが産まれた場合、職場復帰しそれまで通りに業務を行うことが難しいと判断したことも大きな理由です。

そこで円満に退職できたのはいいのですが、問題は帰国後再就職ができるかということです。 最低2年のブランクが生まれるのは厳しいですし、前職も専門的な仕事ではなかった上に3年の勤務で辞めてしまったため、その経験をアピールするのも苦しいです。 やはり転職することを前提として就職活動をすべきだった、と後悔しました。 私は上記の理由で退職しましたが、知り合いには勤務先が倒産してしまったという人、上司からのパワハラとセクハラに耐えかねて退職したという人もいます。 そのような知り合いや自分を見てて思うのは、前職がほぼ同じ2~3年の勤務であったとしても元から専門性の高い職種、入社時から専門的なスキルを積める分野の職に就いていた人は再就職に大変強いです。

私が就職活動をしていたのは終身雇用制度が崩れつつあると言われている時期でした。 そのような中で退職や再就職という言葉は私にとってネガティブイメージでしかなく、リストラの心配のない、長期安定雇用の企業に就職することこそが就職活動における成功なのだと思い込んでいた部分があります。 しかし、私のようにプライベートの事情で退職する場合もあれば自分のステップアップのために退職する場合、他にやりたいことを見つけて退職する場合だってあり得ます。 いざ学生から社会人へとライフステージが変わった時に周りを見渡せば、転職で安定した生活を得ている人も大勢いるということがわかりました。 それには本人の能力次第という面もありますが、転職には前職での経験が最大のアピールポイントであることを踏まえてスキルを身に着けている人が多いです。

私はこの、転職という可能性を軽く見ていたという失敗を踏まえ、もしもう一度就職活動をするとすれば転職をすることを考慮に入れて職種、分野を選びたいと思います。 重視したいのは一つの企業ではなく業界そのものにおいて経験やスキルのある人材に一定の需要がある分野であるということ。 国家資格の要る専門職とまではいかなくとも、業界である程度の経験とスキルを身につけておけば再就職の口が見つかりやすい分野に絞って就職活動をしたいです。 更に、在宅でインターネットなどを使用してできる仕事など、多少給与などの条件が悪くてもフレキシブルに働くことが可能な場へと転職、転向できるのなら理想的です。 それなら家族の都合で引っ越すことになったり子育てや介護などフルタイムで働けない事情が生まれたりしても安心です。 転職が当たり前に浸透しつつある現代において、ライフステージに応じて勤め先や働き方を変えられる職種、分野を目指した就職活動をしたいものです。